アナ雪の女王って音楽もキャラもストーリーも面白いし、第二弾の正式続編が出るのもうなずける。
でも、アナ雪をはじめて見て私は衝撃を受けたんですよ。
「ディズニー映画なのに王子様が悪役になってるだって!?」
私なりに、ヒーローがなぜ王子様じゃなかったのか考えてみました。
今回の目次
アナ雪にはヒーローはいるが王子様がいない
プリンセスと王子様は一緒。のイメージがありませんか?
2013年に公開された超有名どころ、アナと雪の女王(以下、アナ雪と表記)。
金曜ロードショーでも放映されて、正式な続編も制作されている作品ですよね。
エルサと穴のWヒロイン(W主人公)として、有名になっているけど私が驚いているのはそこじゃないんですよ。
ましてや「レリゴー」が好きすぎるわけでもないんですけどね。(いや好きだけどね。)
じゃあ、何に驚いたのかというと・・・最終的な悪役として【王子様】が抜擢されていたからです。
ディズニーの映画作品の中で、プリンセスが出てくる作品は、総じて王子様のポジションが必要になっていたと思いませんか?
代表例として、シンデレラや白雪姫を思い浮かべてもらうと分かりやすいと思います。
後述しますけど、塔の上のラプンツェルや、アラジンなどの「最初は王子様ではなかったヒーローたちも、最終的にはヒロインと結ばれることによって王侯貴族の仲間入り」をしているわけです。
で、す、が!!
アナ雪のヒーロー(ちょっと臭うクリストフさん)は雪男のままなんです。
2015年に追加公開された「アナと雪の女王 エルサのサプライズ」でも、彼はアレンデール王国の氷室番として活躍していましたよね。
王子様が悪者なのか・・・・
アナ雪の1作目にでてくる【王子様】は最終的に悪者になったじゃないですか。
そう!ハンス王子です。
一番最初、映画館でアナ雪を見ていた時
なーんて思ってたのに!!!
そのまま牢屋にいれられて送り返されちゃったじゃないですか・・・・。
いわゆる【正統派お姫様】っぽいキャラのエルサは、誰とも恋愛関係になることもなく、アナ(妹)との関係を修復して自分の殻を破ったエンドでしたよね。
しかし、妹の破天荒なアナは、ハンス王子との恋愛?を乗り越えて、ヒーロークリストフと本編最後にサラッと結ばれてました。
もちろん作中、アナとクリストフの二人でなんやかんやを乗り越えようとしたことも分かってるんです。
ただ、今までのプリンセスたちの作品とはなにか違うような気がしてならないわけです。
プリンセスの隣には王子様?
私はディズニープリンセスが出てくる作品は、どうしても白雪姫や眠れる森の美女といった正統派の【シンデレラストーリー】を思い浮かべてしまいます。
清楚で、髪が長くて、女の子らしく、可愛らしい女性のヒロインがでてくれば、その相手役として思い浮かべる人もいるわけです。
ハンサムで、決断力があって、ヒロイン(プリンセス)の為に困難に立ち向かっていき、ヒロインには甘々対応してしまう男性。
そういう構図が浮かんでしまうのって私だけじゃないですよね?
ディズニープリンセス作品も変わってきている
ディズニー作品の中で一番古いプリンセスの作品って、実は白雪姫なんですよ。知ってました?私は知らなかったので調べててビビりましたよ。
白雪姫→シンデレラ→眠れる森の美女→リトルマーメイド→美女と野獣→アラジンという順番なんです。
私が考えるに、上記の作品の中だけでもTHE王道の【プリンセスと王子様】という基本構図は同じですが、プリンセスたちのキャラが少しずつ変わっていると思うんです。
眠れる森の美女などの、なんというか・・・
【清楚で大人しく、お淑やかなプリンセス】から、【好奇心旺盛、自立心が強い女性】へと変化していると考えてるんです。
アラジンは特に顕著
特にアラジンでは顕著ですよね。
アラジンはなんといってもヒーローが【王子様】ではない代表例です。
最初はコソ泥だったアラジン、魔法のランプで偽の王子様になって悪い魔法使いを倒して本物の恋人になるストーリー。
逆玉の輿のストーリーですよね。(言葉が悪くてすいません)
ジャスミンのキャラも、自立心が強い女性として書かれてます。
余談ですが、アラジン以降の作品は、いずれの作品も女性が自ら考え、行動に移していく作品が多いんです。
主人公が男性で、相手役のヒロインとして登場する場合でも、です。
女性像が変わっているんです
女性が主役の作品で言うと、ムーランやポカホンタスを始め、塔の上のラプンツェル、メリダとおそろしの森がそうです。
男性が主役の作品では、ヘラクレスやターザンをはじめ、レミーのおいしいレストランもそうです。
調べてみると、アメリカの情勢と大きくかかわってるんですよね。
1960年に活発になったフェミニズム運動(女性解放運動の総称)などが関係しているためなんですけど、リトルマーメイドが公開された1980年代後半では、特に【強い女性】や【男を手玉にとる悪い女性】が描かれることが多くなってたんです。
それを考えると、自立心が強いヒロイン:アリエルと、邪悪な魔女の手下(ウツボ)たちやアリエルの父(ポセイドン)を手玉に取ろうとするキャラクターにも納得がいきますよね。
アナ雪2では、どうなんだろう?
だいぶ話がそれましたが、そんなディズニーで「本当の愛」をテーマに書かれたアナ雪の1作目。
アナとエルサの家族愛を書かれているのは当然だと思います。
それと同時に、「結婚しなくても、愛を感じることはできる」ということを伝えたかったのかな?とも思います。
もしくは「王子様(男性)と結ばれなくても、愛はある」ということを伝えたかったのでは?
2019年11月22日にはアナ雪2も日米同時公開ですね。
CMの感じを見ていると、2ではエルサの「魔法の根源」について書かれるのでエルサがメインとなる冒険なんでしょうか?
これまでの考察をふまえると、アナ雪2でも【王子様】はでてこなくて、エルサをメインにアナやオラフといった既存キャラクターでストーリーが進んでいくことになるのかもしれないですね。
しめじちゃんの(オタクとしての)感想
という感想かつ私の考察はここまでにして、ここから先は、しめじちゃんの個人的な(オタクとしての)感想です。
アナ雪のメッセージ性とか、いろいろ考えてみると、どう考えてもアナ雪2でエルサ女王の「王配」になれそうな人がでてこないと思うんですよ。
家族愛しかり、自分と向き合う事の重大さしかり、恋愛として「結ばれること」がなくても愛を感じることができる。などなど。
愛を感じることはできるかもしれないですけど、このままいくとアナとクリストフって結婚しますよね?
アナってクリストフのとこにお嫁にいくわけじゃないですか。
【エルサのサプライズ】の時もですけど、アナ雪2でもクリストフさんって王家の仲間入りしてるわけじゃないですよね。
ってことは、アナがクリストフのとこにお嫁に行ったら、お城を出ていく可能性も高いじゃないですか?
アナはお城の外でも生きていけそうだし、大好きな人(クリストフ)と一緒だから、そこまで寂しくないでしょうけど、このままいくとエルサはあのお城でまた一人ぼっちなんでしょ?
近くにいるよ!住んでるかも!って言われても、家族がおなじ家(お城)にいなければ一人になるわけでして。
アナ雪1作目の先代王様たち(エルサたちの両親)が亡くなったときの、「ドアを開けて」のラストシーンの再来じゃないですか?
あんな未来が訪れないように、ぜひともエルサのパートナーが現れてくれると良いですね!(くそでか声)